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2025年10月4日土曜日

ミニクーパーE 納車1年 正直な感想(前編)— 1年間の電費・燃費情報と実走レビュー

 

ミニクーパーE 納車1年 正直な感想(前編)— 1年間の電費・燃費情報と実走レビュー

こんにちは、EVおでかけです。ミニクーパーEを納車してちょうど1年になったので、前編として正直な感想をまとめました。この記事では乗り心地、取り回し、1年分の電費記録、インテリア、ワンペダル操作感など、実際に乗って感じたポイントを率直にお伝えします。


この記事の目次

  • Insta360 x4/x5 比較(映像メモ)
  • 乗り心地とサスペンション
  • 電費(燃費)について:12か月の実測結果
  • 取り回しの良さと車体サイズ
  • 視界・駐車で気になった点
  • 有機ELセンターディスプレイとARナビ
  • 加速性とワンペダルの使い勝手
  • シートについて(選び方の重要性)
  • まとめ(前編の総括)


乗り心地とサスペンション


山道やタイトなワインディングを走ると、このミニはハンドリングがとても気持ち良いです。ステアリングに対する応答が正確で安心感があり、高速道路の直進安定性も良好で長距離でも疲れにくい印象。ただしサスペンションはかなり固めです。これは好みが分かれる部分で、私が借りたガソリンモデルのJohn Cooper Works(以前のディーゼル車の代わりに借用)もほぼ同等の硬さだったので、MINIらしい伝統的なセッティングだと感じました。



電費(燃費)について:12か月の実測結果

MINIのスマホアプリで月ごとの電力消費が見られるため、納車からちょうど1年分を集計しました。季節やエアコン・ヒーター使用の影響がはっきり出ています。

  • 夏(7〜9月): エアコンを多用するため約 7 km/kWh
  • 秋(10〜11月): 気候が良くて 8 km/kWh 以上
  • 冬(12〜1月): ヒーター使用で約 6.5 km/kWh
  • 早春(2〜3月): 比較的暖かくなり 7.8 km/kWh
  • 春(4〜5月): ベストで 8.5 km/kWh 以上


季節ごとの概算フル充電航続距離は次の通りです。

  • 春:約 340 km
  • 夏:約 280 km
  • 秋:約 320 km
  • 冬:約 260 km

まとめると、春と秋は概ね 8 km/kWh 以上、夏は約 7 km/kWh、冬は約 6.5 km/kWh と、空調による消費差が大きいのが特徴です。



取り回しの良さと車体サイズ


車幅は 1755 mm、全長は 3,860 mm。最近の車が大型化する中、ミニはコンパクトさをよく保っており、狭い山道やタイトな駐車場でも取り回しやすいです。対向車が来たときも「リバースアシスト(自動で舵を切ってバックする機能)」があるため、スムーズに譲ることができます。

急な坂でもEVならではの太いトルクで静かにゆっくり登って行けます。



視界・駐車で気になった点

運転していて感じるネガは視界関係です。フロントウィンドウとサイドウィンドウが縦に小さく、シート高を低めにしている影響で車両感覚をつかみにくい場面があります。特に駐車時に顕著で、納車前は「小さいから駐車は楽だろう」と思っていましたが、私のクーパーEには360度カメラが標準装備されておらず、カメラに頼り切っている身としては少し苦労しました。

後方ミラーとセンタースクリーンの間隔が約 10cm しかなく、ルームミラーの位置が低めで見づらいこともあります。他の人が運転する場合にシート調整で困らないよう、電動シートのオプションを検討する価値はあるでしょう。



有機ELセンターディスプレイとARナビ


内装で特に気に入っているのが有機ELのセンタースクリーン。画質は驚くほど綺麗で、標準装備のAR(拡張現実)ナビは交差点や複雑な曲がり角で非常に役立ちます。視認性・操作感ともに満足度高めです。



加速性とワンペダルの使い勝手


電気自動車らしく、加速は滑らかで静か。合流や車線変更したいタイミングで気持ちよく加速でき、信号待ちからのスタートも静かで“発進の恥ずかしさ”がありません(笑)。


ワンペダルの制御は非常に良くできており、ほとんどブレーキを使わずに停止できます。これまでに試乗した数台の中でも「完全停止の精度」は1、2位を争うレベル。結果としてブレーキダストが出にくく、ホイールの汚れやブレーキパッドの摩耗もほとんど見られないと整備で言われました。アクセル・ブレーキの感覚は個人的に満点の 100点 です。



シートについて(選び方の重要性)


シート自体の品質は良いのですが、シート形状が私には合わず、厚めのクッションを入れると座り心地が変で少し悩みました。別に借りたAcemanのJohn Cooper Worksは長時間乗ってもまったく疲れず快適だったので、同じブランドでもシート形状や設定で大きく印象が変わります。

腰痛持ちの方や長距離をよく走る方は、自分に合ったシートを試してから選ぶのが大事です。高価なグレードだから良いとは限りません。自分に合う座面・サポートが一番です。



まとめ(前編の総括)


ミニクーパーEに乗って1年。全体としては「運転が楽しく、日常使いにちょうど良いEV」という印象です。サスペンションの硬さや視界・駐車のやりにくさといった短所はあるものの、ワンペダルの精度、スムーズな加速、取り回しの良さ、有機ELディスプレイの見やすさなど長所が光ります。

ワンペダルで完全停止する車を検討されている方に、MINIブランドのBEVはおすすめです。

今回は前編としてここまで。後編ではより細かい使い勝手や長期維持の話、実際の充電パターンや費用感なども予定しています。興味があればぜひ続編もお読みください。


最後に:これは私(EVおでかけ)の率直な1年レビューです。参考になれば嬉しいです。それでは、また次回の投稿でお会いしましょう。